「ご安全に!」
会議室に集まった4人の元気の良い声が響く。
ここは埼玉県さいたま市大宮区にある三菱マテリアル加工技術センター(東日本テクニカルセンター)。今、まさにこの場所で、本年6月に発売予定の新製品が市場投入に向け、最終段階を迎えていた。すでに2017年10月に発売した高機能加工用多機能カッタ『VPXシリーズ』は、発売当初より三菱マテリアル独自の縦刃型インサートを採用し剛性が飛躍的に向上した事により市場でも好評であったが、加工現場からはさらなる期待の要求が寄せられていた。加工に貪欲な顧客のニーズは多岐に亘る。消耗品でもある切削工具は製造現場の経済的効果を高めるための大切なツールでもあるからだ。今回、好評の『VPXシリーズ』に“低抵抗型Lブレーカ”を追加し、新たに市場投入するという噂を聞きつけ、ある程度開発が完了してから、新製品を発表するまでの裏側に密着取材を行った。新製品にかける同社の熱い思いから、なかなか拝見することができない打ち合わせの様子やテストカットの現場までをご覧頂こう!