三菱日立ツール(社長=菊池 仁氏)が、このほどアルファ高送りラジアスミル「TD6N形」を発売した。
同社では開発にあたって、「自動車部品などを量産するためのダイカスト金型や樹脂金型は、製品サイズを超えるブロック状の鋼材からφ50~125の高送り工具で削り出して製作されるのが一般的です。大型金型の基礎加工工程では、高能率な加工を求めるため高送り工具が使用されますが、意匠面形状をより高精度に仕上げたいとのニーズから、削り残し量の少ない高送り工具が求められています。このような背景の中、“高能率な加工”と“削り残し量の低減”を両立させ、経済性に優れる工具を開発しました。」としている。ダイカスト金型や樹脂金型、プレス金型の形状部の荒加工や金型構造部の平面加工に威力を発揮する。
特長とメリット
(1)中大径(φ50~125)高送り工具において、1mm以下の削り残し量を実現。適正なプログラミングRを設定することで、1mm以下の削り残し量を実現。
(2)高送りインサート(最大ap=1.5mm)および、高切込みインサート(最大ap=3mm) をラインナップ。加工環境に合わせた幅広い加工アプリケーションへの対応が可能。
(3)高送りインサートで2種類のブレーカ形状をラインナップ。幅広い鋼種に対応する。
(4)軟鋼向け新コーティング材種「JS4030」を新発売。
(5)インサートは両面6コーナ仕様で経済的。
仕様
ホルダ:φ50~φ125 (全16アイテム)
インサート:3材種 (全9アイテム)
価格
ホルダ:¥48,860~¥129,540
インサート:¥1,840
(*いずれも税抜価格)