タンガロイ(社長=木下 聡氏)が、続々新製品を市場投入している。発売以来好評の外径加工用ホルダシリーズ「TurningA(ターニング・エース)」にショートシャンクタイプを拡充し、耐熱合金高能率加工用カッタ「CeramicSpeedMill」(セラミック・スピード・ミル)をそれぞれ発売した。
TurningA(ターニング・エース)」ショートシャンクタイプ
近年の切削加工機の小型化に伴い、ホルダ取り付け形状は多様化しているが、これに対応すべく同社では、ホルダの長さのバリエーションを充実させると共に、ユーザが選択しやすい使いやすいシリーズを目指して今回、全長150mmを125mmとした25mm角シャンクタイプのホルダ、全長125mmを100mmとした20mm角シャンクタイプのホルダを拡充発売した。
ラインナップはCNMG1204インサートタイプ用及びWNMG0804インサートタイプ用にそれぞれ20mm角シャンク及び25mm角シャンクの全8アイテム。これにより、ユーザにより選択して頂けるホルダシリーズとなっている。同社では、外径加工用ホルダシリーズ「TurningA」の使用を強く推奨しており、「今後もユーザ様に選択して頂けるような革新的な商品を市場へ供給していきたい。」としている。
主な特長
(1)取り付け形状の多様化に対応するべく、ホルダ長さのバリエーションを強化
(2)CNMG1204インサート対応角シャンク
全長100mm/20mm角、及び全長125mm/25mm角
(3)WNMG0804インサート対応角シャンク
全長100mm/20mm角、及び全長125mm/25mm角
主な形番と標準価格
・ACLNR2525K12-A:9,720円
・ACLNL2020H12-A:8,800円
・AWLNL2525K08-A:9,720円
・AWLNR2020H08-A:8,800円
(*いずれも税抜価格)
「CeramicSpeedMill」(セラミック・スピード・ミル)
この製品は、丸駒セラミックインサートを使用して耐熱合金を高速、高能率で加工できるセラミックインサート用カッタ。インサートは刃先強度が高く、かつ両面が使用できる経済的なネガティブタイプを採用している。また、多刃設計と耐摩耗性・耐欠損性に優れるサイアロンセラミック(TS200・TS300)により、ニッケル基耐熱合金を切削速度Vc = 500m/min以上の高速かつ高テーブル送りで加工することができ、航空機部品などに使われる耐熱合金の高能率加工を行うことが可能である。
インサートには、仕上げ加工に適するTS200と、スケーリング(変質層)除去加工および荒加工用途に適するTS300を標準設定した。カッタボディは、工具径φ63mmとφ80mmのボアタイプを標準設定する。
主な特長
(1)経済的なネガティブタイプ丸駒インサートを使用する耐熱合金高能率加工用カッタ
(2)新開発のサイアロンセラミックインサートは耐摩耗性・耐欠損性に優れ、高速・高テーブル送り加工に対応
主な形番と標準価格
●カッタボディ
・工具径φ63mm TFMRN563-22R-12FL:74,200円
・工具径φ80mm TFMRN580-27R-12FL:85,800円
●インサート
・RNGN120700-E TS200 :2,710円
・RNGN120700-T1 TS200:2,710円
・RNGN120700-E TS300:2,710円
・RNGN120700-T1 TS300:2,710円
(*いずれも税抜価格)