三井精機工業(社長=奥田哲司氏)が、1月22日(火)~23日(水)の2日間、大宮ソニックシティ(さいたま市大宮区)でプライベートショー「MTF2019」を開催した。
今回は例年開催の本社工場(川島町)が生産多忙につき、展示のための場所の確保が困難だったため、会場を大宮駅前のソニックシティに移しての開催となった。大宮開催ということもあって、鉄道関係の来場者も多くみられた。
会場内には新型コンプレッサの小型「Zgaiard Xシリーズ」が展示されていた。このコンプレッサの優位性は、①圧縮機構の究極精度を実現、②最新加工技術と解析による理想圧縮形状(Zスクリュー)の最適化、③圧縮機内潤滑媒体噴射方法の最適化。しかも、ボディ機構の見直しにより、設置面積を縮小に成功、業界最小を誇っている。
会場内では新型の5軸制御立形マシニングセンタ「Vertex55X Ⅲ」の模型が展示されていた。この模型は遠目で見ると本物そっくりで、実に良く出来ていた。モニターにはマシンのアピールポイントが流れており、クーラントノズルが自動に動いている様子が映し出されていた。これは、「工具の先端にクーラントをかけたい!」という声を反映したものだという。
特別講演は、「最近の航空機用ジェットエンジンの動向について」をテーマに、木下勝彦 IHIエアロマニュファクチャリング 社長が登壇した。日本のエンジン開発の歩みや、航空機業界のトレンドや加工手法についてなど、普段は聞くことができない貴重な話に来場者は耳を傾けていた。
大宮会場から本社工場(川島)まで「工場見学バスツアー」も企画された。工場内では、昨年開催されたJIMTOF2018で発表された「Vertex100X」や新型ねじ研削版の「GSH200」が見られた。参加者からは、「大変勉強になった。」、「今まで見られなかった作業工程などを直に見られた。」、「有意義な1日だった。」との感想が寄せられた。
「技術にさらに磨きをかけて多様化するお客様のニーズに応えたい」
会場内で奥田社長は、今回のMTFのテーマについて、「われわれの強みである技術にさらに磨きをかけ、さらに多様化するお客様のニーズにお応えするものづくりを未来に引き続き目指していくとして、『MITSUISEIKI PRIDE 人と技術を未来へ』とした。」とし、今年の豊富については、「今年は亥年だが、猪突猛進ではなく勇往邁進で、さらなる品質向上とリードタイム短縮改革を進めていきたいと思っている。また、私が社長就任の際に宣言した3つの方策、①売れる商品・魅力ある商品をつくる、②全てのリードタイムを短縮する、③新しいビジネスモデルを構築する――を中心に事業計画を戦略的に実行し、目標を達成すべく事業を進めていきたい。今年の会社方針は、昨年同様、“確かなものづくりによる総合品質と充実したトータルサービスによりお客様満足度ナンバー1を目指す”として、全社員で目指す方向を示した。これに従い、社員全員が一丸となってさらにお客様に満足いただける商品とトータルサービスをご提供するよう全力で取り組んでいく。」と意気込みを示した。
名古屋・大阪で開催される「MTF2019」の概要はコチラ↓
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