日本機械工業連合会(会長=大宮英明 三菱重工業会長)が、1月8日、東京都内のホテルオークラ東京で賀詞交歓会を開催した。
あいさつに立った大宮会長は、「今年の干支は己猪。植物の成長に例えると、草木が成長を終えて姿が整った状態を表す。十二支の最後にあたる猪は、枯れ落ちたのちに生命が引き継がれて種の中にエネルギーがこもっている状態とのこと。今年は成熟した組織が次の段階を目指す準備をする年。知識を増やし精神を育て、組織においては人材育成や設備投資、財務基盤を固めると良いとされている。猪突猛進の言葉もあるが、慎重な準備も怠らず、着実に前進していきたい。昨年は、トランプ政権のもと、通商問題や自然災害等、予測の難しい変化の年だったが、我が国経済は、全体として緩やかな回復基調にあり、生産や設備投資も増加傾向が続いている。」とし、昨年の11月に公表した2018年機械生産の改定見通しでは、17年比2.9%増の77兆3千億円となったと述べた。
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来賓を代表して、井上 宏司 経済産業省製造産業局長が、「昨年1年を振り返ると、自然災害に悩まされた年だった。一方、国際関係ではTPP11が昨年末に発行し、日 EU・EPAについても2月1日に発行するという運びとなった。日本経済全体の状況は現在緩やかな成長過程である。今年は10月には消費税引き上げもあるが、様々な対策により円滑な引き上げを実現したい。またソサエティ5.0に向けた第四次産業革命、コネクテッド・インダストリーズの推進は、ロボット等様々な分野で取り組みを行っていただいているが、これについては、重点5分野においてデータが共有をされて有効に利活用されるよう推進し、そのための支援を引き続き行っていきたい。」とあいさつした。
乾杯の発声は斎藤 保 副会長(IHI会長)が行った。宴もたけなわのころ、散会した。