三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)がこのほど高精度リブ溝加工用テーパーボールエンドミル「EB4HR-ATH」を発売した。
プラスチック製品では、リブを用いて製品の強度を補強し変形を防いでいる。このようなリブを成型するためには、金型に細くて深いリブ溝を製作する必要があり、多くの場合放電加工で製作されている。同社では、「放電加工は加工時間が長いうえに加工面も粗く、次工程の磨き工程に影響を与える。加えて電極の製作にも時間がかかるので、直彫りによるリブ溝加工のニーズがある。一方、直彫り加工ではリブ溝が深くなるにつれて首下長の短いものから長いものへ交換しながら加工しなければならず、首下長の違いにより工具のたわみ量が異なるので工具交換時に加工段差ができる問題がある。」とし、これらの課題を解決するため、等高線加工とテーパエンドミルを組み合わせた新しいリブ溝直彫り加工方法で、工具交換時の加工段差を低減した良好なリブ溝加工を提案している。
■特長
(1)工具交換時の段差を低減
外周テーパ刃が等高線加工時に何度も作用するので、効果的に工具交換時の加工段差を低減することができる。
(2)高品位な加工面を実現
2段逃げ面形状+強ねじれ形状の効果でビビリ振動を抑制することで、良好な加工面を得られる。
(3)ATHコーティングを採用
高硬度鋼の切削加工に良好な性能を発揮する。
■価格
12,800円~17,200円(税抜価格)
φ0.6~1.2まで全108アイテム