日本金型工業会東部支部(支部長=加藤史郎氏)が1月23日、東京・上野精養軒で賀詞交歓会を開催した。懇親会に先立ち、細貝淳一マテリアル社長・下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会委員長が「下町ボブスレープロジェクト~世界を目指す!」をテーマに講演を行った。
懇親会では、加藤支部長が「昨年はアベノミクス効果で株価も上がりましたが、金型業界までは三本の矢が届かなかった。ところが皆様と情報交換をしましたところ、今年は良くなってきているとの声を多く聞きました。ところで、面白い記事を雑誌で読みました。30年後に日本に残る仕事とは、という内容でした。その中にはラーメン職人、パン職人、ソムリエ、映画監督、工芸家、お笑いタレント、医者などありましたが、金型職人もありました。数十年後もわれわれは失業することはないでしょう」と活況あるあいさつをした。
来賓を代表して田中哲也経済産業省製造産業局素形材産業室長、青木 宏経済産業省関東経済産業局産業部製造産業課課長がそれぞれあいさつしたあと、牧野俊清日本金型工業会会長が、「従来、金型業界の景況が悪いということで落ち込んでいたのですが、昨年後半からかなり持ち直していると感じています。リーマンショック後、金型産業は厳しい状態下におかれていましたが、円安効果も徐々に出てくると思います。現在、大型プレス関係は仕事が増加しており、鍛造金型も3割増しの生産額で活況に転じているとのことで、われわれとしても今まで苦しかった分、仕事が倍になる倍返しをしたい」とあいさつした。
牧野二郎牧野フライス製作所社長の発声で乾杯をした。