DMG森精機(社長=森 雅彦氏)は2018年10月26日に創立70周年を迎えるが、周年行事として「5軸加工研究会」を発足し、8月7日に東京都内のホテルで全国70社の顧客とともに「5軸加工研究会発足式」を開いた。
同社では、「昨年から今年にかけて、日本に留まらず世界中の製造現場で、工程分割から工程集約へと流れが急激に変化している。それに伴い、IoTやAIを活用した自動化や省人化への関心・需要の高まりは、どの業界においても顕著になっている。工作機械業界では、5軸加工機への関心の高まりとしてそれが現れている。」としており、この潮流を勢いづけるべく日本国内の5軸加工機普及を推進し、顧客の生産性向上に貢献することを目的としている。
具体的には全国70社の顧客に5軸加工機のスタンダード機である「DMU 50 3rd Generation」 70機を貸し出す。豊富な経験、知識を備えた同社で最高のエンジニアを毎月2回派遣し、近隣の顧客を集めた顧客向けプライベートレッスンを実施する。
顧客の工場で働く5軸加工機の操作に不慣れなオペレータの育成・指導支援を行ない、抵抗なく、自信を持って5軸加工機を使用できるようサポートする。さらに、今後5軸加工研究会において、空間精度や加工誤差補正などについての最先端研究を行う大学教授による講演や意見交換会を開催していく。
同社では、「今回の5軸加工研究会の発足が、5軸化の遅れが指摘される日本国内の製造現場への5軸加工浸透、延いては人手不足解消や、生産性向上、SMEsのイノベーション活性化の一助になればと考えている。」としている。