タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、カウンターボーリング工具「TCB」の工具径φ26.0-59.0mボディと新ブレーカCG型インサートを発売した。
従来の「TCB」の工具径ラインナップは、JIS規格のキャップボルト座径に合わせた工具径在庫設定だったが、市場ではキャップボルト座以外のボーリング加工は多数行われている。それらの加工はエンドミルによる繰広げ加工や特殊ボーリング工具で対応しているが、加工能率や納期面で問題となることが多かった。こうした要望を受け、同社では、カウンターボーリング工具「TCB」の工具径φ26-59mmの工具径を拡充に至った。
また今回の工具径拡充に伴い、様々な被削材と切込みで優れた切りくず処理性を発揮するCGブレーカを発売する。
今回拡充を行うφ26.0-59.0mのボディでは、カートリッジを使用する事で径調整を行える機構を採用した。ボディとカートリッジの間に厚み違いのプレートを装着することで、1つのボディで複数の工具径に対応することが可能である。また、別売の微調整セッティングプレートを使用すること事で、最小0.1mmからの径調整が可能である。
「TCB」は工具径ラインナップの充実により、キャップボルト座以外のボーリング加工や鋳鍛造穴の繰広げ加工および旋盤での内径ボーリング加工など様々な加工において、標準工具を使用しての高能率加工を実現することが可能である。