NaITO(社長=坂井俊司氏)は、平成30年2月期(2017年3月1日~2018年2月28日)連結決算を発表した。
同社を取り巻く経済環境は、底堅い国内外の需要を背景に設備投資・輸出・生産活動は昨年下期からの活況を維持し、緩やかな景気回復基調で推移した。
このような状況下で同社は、中期経営計画「Achieve2020」の初年度として、「地域密着」「専門力」「対面営業」を軸とした重点施策を着実に実行してきた。同社の主力取扱商品である切削工具およびその周辺分野の計測・産業機器等についてはキャンペーンを実施し拡販に努めるとともに、新規仕入先の開拓およびNR商品(同社オリジナルブランド商品)の開発も積極的に実施した。また、昨年に続き「バリ取り・計測」をテーマとした展示会やセミナーを各地域で行った。海外展開についてはタイ・ベトナム・中国の各拠点において収益拡大に向けた営業展開を図るとともに、北中米・アジア等における岡谷鋼機グループとの連携強化も推進してきた。
この結果、当連結会計年度における売上高は465億87百万円(前年同期比7.2%増)、営業利益7億28百万円(前年同期比46.6%増)、経常利益9億60百万円(前年同期比35.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は6億53百万円(前年同期比97.4%増)と増収増益
となった。
今後の見通しについては、引続き米国の経済政策および新興国・資源国等の海外経済動向の不透明感はあるものの堅調な需要に支えられ、国内においては緩やかな景気回復が続くものと予想される。このような認識のもとで、「中期経営計画Achieve2020」の達成を最大の経営課題と捉え、次年度(2018年3月1日~2019年2月28日)業績は、売上高475億円、営業利益8億円、経常利益10億50百万円、親会社株主に帰属する当期純利益7億10百万円を見込んでいる。