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三菱マテリアルが2商品を新発売

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 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏)は、このほどハイスミーリングシャンクドリルの「バイオレット高精度ドリルシリーズ」として「VAPDJ」と、複合材加工用超硬ソリッドドリル 「MCシリーズ」の販売を開始した。

ハイスミーリングシャンクドリル「VAPDJ」

170426三菱マテリアル1 ハイスミーリングシャンクドリル「バイオレット高精度ドリルシリーズ」は安定した穴径が得られるとして高い評価を博しているが、新たに発売する「VAPDJ」は、剛性と切りくず排出性を両立させる独自溝形状を採用し、深穴の高精度加工と寿命を向上させたドリル。
主な特長は、以下の通り。

 ① 独自の高剛性溝断面形状を採用することで心厚を最適化し、さらに溝後端部のチップポケットを大きくすることで、工具剛性と切りくず排出性の両立を実現。
 ② 溝部を平滑化することで切りくず排出性を向上させ、ドリル直径の10倍の穴深さもノンステップで加工が可能。
 ③ TiNコーティング品と比較し2~3倍程度の長寿命を実現するバイオレットコーティングを採用。

型  番:ドリル直径Φ1.0mm~Φ10.0mm 66型番
標準価格: 2,200円~17,000円
・(代表型番)VAPDJD0100:2,500円
・VAPDJD0200:2,200円
・VAPDJD0960:17,000円
・VAPDJD1000:12,500円
(いずれも税抜価格)

複合材加工用超硬ソリッドドリル“MCシリーズ”を発売

170426三菱マテリアル2 航空機産業、自動車産業で需要が急増しているCFRP(炭素繊維強化プラスチック)は炭素繊維と樹脂の複合材であり、特に航空機産業ではCFRPとアルミニウム合金やチタン合金を重ねた被削材の切削加工において、安定的かつ効率的な加工が要求されるうえ、CNC工作機械やハンドツールなど、ユーザーの使用機械に合わせたドリルが必要となっている。

 こうしたこととを受け、同社ではCFRPのさまざまな加工に対応する複合材加工用超硬ソリッドドリル “MCシリーズ”6種類を同時に発売するに至った。
主な特長は、以下の通り。

 ①  CFRP単体専用の「MCC」は先端角を90°にし切削抵抗を低減することで、加工残しの無い良好な穴品質を実現。
 ②  CFRPとアルミニウム合金を重ねた被削材専用の「MCA」は、切りくずを包み込むような専用溝設計により、切りくずが穴壁面に接触することを防止し穴加工の隙間や段差を抑制。
 ③ CFRPとチタン合金を重ねた被削材専用の「MCT」は、切削熱を抑制するシャープな切れ刃にすることで切れ味が向上し高品質な穴加工を実現。
 ④ 高精度穴加工専用の「MCW」は切れ刃にV字の溝を持つ独自設計により、外周で生成される切りくずをコントロールし、加工穴径の隙間や段差の抑制と加工穴出口のバリを抑制。
 ⑤ CFRP単体専用「MCCH」は、ハンドツールに対応すべく靭性を高めた専用超硬材種の採用により突発的な折損を防止し、切れ刃の切削抵抗を低減することで信頼性の高い穴加工を実現。
 ⑥ CFRPとアルミニウム合金を重ねた被削材専用の「MCAH」は、ハンドツールに対応すべく靭性を高めた専用超硬材種の採用により突発的な折損を防止し、溝形状を最適化することで切りくず分断性と排出性を両立。

型  番:「MCC」5型番、「MCA」2型番、「MCT」2型番、「MCW」4型番、「MCCH」6型番、「MCAH」6型番

標準価格:17,500円~83,000円
・(代表型番)MCC0638X03S080 DD2105:52,000円
・MCA0638X05S070 DD2110 :54,000円
・MCT0638X05S070 TF15:18,000円
・MCW0638X05S070 DD2110:56,000円
・MCW0638X05S070 HTi10:22,000円
・MCCH0638X03S070 DT2030:37,000円
・MCAH0638X05S070 DT2030:21,000円
(いずれも税抜価格)


日本マイクロソフトが小柳建設と「Holostruction」の推進で連携 建設業の施工検査の効率化を目指す

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170426日本マイクロソフト
(写真左=平野拓也 日本マイクロソフト社長、右=小柳卓蔵 小柳建設社長)

 日本マイクロソフト(社長=平野拓也氏、本社:東京都港区)と小柳建設(社長=小柳卓蔵氏、本社:新潟県三条市)は、4月20日、Windows 10 を搭載した世界初の自己完結型ホログラフィック コンピューター「Microsoft HoloLens(マイクロソフト ホロレンズ)」を活用したプロジェクト「Holostruction(ホロストラクション)」の推進において連携すると発表した。

 現在、建設業界は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックや、2027年開業予定のリニアモーターカーなどによる需要の高まりと、高齢化に伴う労働力人口の減少から、技能労働者の不足が深刻化し、生産性の向上が課題とされており、政府主導による「i-Construction」が推進されるなど、建設事業者にとって、様々な課題や新しい規格などへの対応が求められている。

 日本マイクロソフトが本年1月から国内の法人と開発者向けに提供開始した「HoloLens」は、目の前の現実世界の中に、3Dの仮想物体であるホログラフィックを重ねて表示させることで、現実世界と仮想世界を複合させ、それぞれの長所を活かした「Mixed Reality」(複合現実)を実現する新しいデバイス。

 小柳建設は、1945年の創業以来、土木事業、建築事業、自社開発の浚渫事業を軸に、総合建設業として地域社会の成長発展に貢献してきた企業。今回、日本マイクロソフトと連携し、建設業における計画・工事・検査の効率化、および、アフターメンテナンスのトレーサビリティを可視化するコンセプトモデルを開発したが、今後も継続的に開発を行い、将来的な実用化に向けて取り組んでいく。なお、業務生産性とトレーサビリティの向上を目指して「HoloLens」を活用するのは、建設事業者としては国内初となる。

 VR(Virtual Reality)デバイスと異なり、現実世界が見えている状態のまま、ホログラフィックも見えて操作でき、音声やビデオを使って遠隔地の同僚と、同じ複合現実の世界を共有しながらオンライン会議もできることから、小柳建設では、国内での発売前から、「HoloLens」を活用することで、建設事業者の様々な課題の解消や軽減を実現できるものと考え、マイクロソフトがグローバルで提供する 「HoloLens」 の開発プログラムをマイクロソフト コーポレーション(本社:米国ワシントン州レドモンド)と締結することで、マイクロソフト コーポレーション、および、日本マイクロソフトのコンサルティングサービスと連携してコンセプトモデルを開発してきた。

 平野 日本マイクロソフト社長は会見の席上で、「HoloLensは現在日本を含む9カ国で提供されており、多くの開発者の支持を得ている。すでにWindowsストアにおいては、150を超えるアプリケーションがダウンロードできる状態。特に日本においては今年の1月に開発者、並びに法人向けに販売を開始した。すでにHoloLensを着用した数十名の開発者が集まって連日勉強会をしてみたり、幅広い業種の方がビジネスでどのように活用できるのかと検討されたり、われわれの想像を超えるような反響と盛り上がりを見せている」と述べた。

HoloLensを活用した小柳建設コンセプトモデルについて

170426日本マイクロソフト2参考画像 業務トレーサビリティを確保する仕組みを開発し、計画、工事、検査、アフターメンテナンスの全てを表現するツールとしての活用と、政府が推進するi-Constructionを後押しできることを目指している。建設現場では、検査員の不足や負担が喫緊の課題とされており、小柳建設では、BIM/CIMデータを活用した、直感的な新しい検査基準の検討、検査文書の作成負担を軽減する試行策に取り組んでいる。今回のコンセプトモデルでは、設計図を3Dで可視化しつつ、検査に必要なデータや文書も一緒に格納し、必要な時にすぐ表示できる仕組みを開発している。

 建設現場では、物理的に行き来が難しい場所や危険な場所もあるが、「HoloLens」を活用することで、場所にとらわれずに現場の状況を確認したり、遠隔地の人と視界を共有することができるため、工事の安全やコミュニケーションの迅速化にも貢献する。今回のコンセプトモデルでは、3Dグラフィックで「HoloLens」に映し出される図面や現場視界を共有する機能、実物大の1/1スケールで実際にその場にいるかのような体験、建設重機や作業員の配置を計画段階からシミュレーションする機能も開発している。

「INTERMOLD2017」で突撃! 機械・工具・周辺機器メーカートップ11人に加工トレンドを聞く

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 去る4月12日(水)~15日(土)までの4日間、東京ビッグサイトで開催された「INTERMOLD2016/金型展2016/金属プレス加工技術展2016」は成功のうち終了した。今回のINTERMOLDでは、高精度・高能率加工はもちろんのこと、微細加工分野への提案が目立っていたように感じた。
 
 会期中、タイミング良く会場内でお会いした機械・工具メーカーのトップ11人に、加工のトレンドや取り組みについてお聞きし、その内容をまとめた。
 
 (OKK、キタムラ機械、黒田精工、ダイジェット工業、ナガセインテグレックス、日進工具、牧野フライス製作所、三井精機工業、三菱日立ツール、安田工業、碌々産業)

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働き方改革

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 「働き方改革」が議論されている。以前、月刊ベルダでも書かせていただきましたが、現在の働き方は週休二日制がベースになっている。これは‘80年代から大企業を中心に経営効率化を目指して導入されたことから始まる。‘89年には銀行窓口業務は土・日が休日になり、その数年後には公官庁が、立て続けに公立学校も土・日が休日になった。

 今では週休二日制が当たり前のような風潮があるけれど、ところがどっこい、週休二日制の普及率は厚労省の「2015年就労条件総合調査」によると、隔週など含む「何らかの週休二日制」を採用している企業割合は85.2%、「完全週休二日制」を実施している企業割合は50.7%と、辛うじて半分を超えているのが実情なんですね。日本企業が本格導入を始めてから35年が経過しているにもかかわらず、この数字は予想外に低いもので驚いた。これじゃあ、プレミアムフライデーどころじゃないわ! 

 要は、この数字から、なんとなく労働政策の矛盾をうっすら感じるということ。個人的にはバブル経済崩壊後が実は大きなターニングポイントで、この時に、働き方の改革について本腰を入れてやるべきだったと睨んでいる。

 働き方改革は、従来の生活を変えることに等しい。現在、「月末の金曜日は豊かな週末を過ごそうじゃないか」という消費喚起や働き方の改革を促すキャンペーンのプレミアムフライデーも、製造現場からみると、「ええっ!? 月末の金曜日に休んじゃたらウチは大変! 納期は月曜日だ!」って感じ。営業だって、売上げを伸ばすのに追い込みをかけられて必死よ、もう。

 というわけで、現実をみると、当たり前のように見えている完全週休二日制も、いまだ完全とはいえず、まずはその普及を加速することが最初の一歩だ。そのためには、大胆さも必要で、従来のやり方、風土を見直さなければならないと思う。

 最近は、大手宅配会社が改善に乗り出したが、企業にはまだまだ過剰な業務が多々あるようで、これらは育児や家事と仕事のワークライフバランスにかかわる課題なので、こちらも併せて議論すべきだろうと感じている。

極東マシンツールが最新型の工具折損検出装置「FEM-CLS/EHS」の発売を開始

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160515極東マシンツール 工作機械・切削工具・チャッキングツール・測定器類の輸出入及び製造販売を行っている極東マシーンツールが、このほど最新型の「工具折損検出装置」を発売した。
ステッピングモータ、ギア・カップリングレス構造を採用することで、装置の長寿命化を実現し、生産性の向上を図る。センシングヘッドの交換スパンが長くなり、製造部品の生産効率向上、センシングヘッドの購入費用軽減による、コスト削減効果が期待できる。

 特長は、①サイズが小さい、②コントロールユニットの簡易設定、③物理的な接触検出、④シンプルな制御回路、⑤角度・速度の設定を任意に設定可能でコストの削減、⑥ギア・カップリングレス構造、⑦防水シール交換可能。

セコ・ツールズ 使用済み刃先検出機能を備えた安定性の高い TP3501 新材種が加わる

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170515セコ・ツールズ セコ・ツールズの Duratomic 技術ベース TP 材種シリーズに、最適の安全性を 実現する TP3501材種 が加わった。この新材種は、激しい断続や、低い加工安定性、小さい径の内径加工または部品サイズや形状のため、設定が不安定な鋼の旋削用途に最適。

 従来の TP2501、TP1501、TP0501 に TP3501 が加わり、鋼旋削用の充実した材種ラインアップが完成した。この材種には最新の Duratomic 技術ベースのコーティングが採用されており、安定して優れた性能を発揮する。2007 年に同社が導入した際、この技術は業界で初めて集合組織化を採用した a ベースの Al2O3 コーティングだった。Duratomic 技術はコーティング成分を原子レベルで操作して、機械的特性と熱特性を改善する。また、靭性と硬度を巧みなバランスで達成し、性能をさらに高めることができる。

 この新しい TP 材種には、セコ・ツールズの使用済み刃先検出機能が採用され、高性能チップに関する広範な経験とあらゆる切れ刃に関する知識が集約されている。クロム使用済み刃先検出機能により、使用済みの刃先を瞬時に識別するため、潜在的な無駄を低減する。包括的な TP3501 シリーズには、幅広く適用できる M6 をはじめ、様々な形状のチップを約 400 種取り揃えている。

コマツが オフロード法2014年基準適合、国土交通省「i-Construction」に対応したICT油圧ショベル「PC300i/PC300LCi-11」を販売開始

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170515コマツ コマツ(社長:大橋徹二)は、最新技術を随所に織り込み、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」の2014年基準に適合したICT油圧ショベル「PC300i/PC300LCi-11」を、スマートコンストラクションサポート契約とともにこのほど販売を開始した。

 同社は、建設現場のあらゆる情報をICTで繋ぎ、安全で生産性の高い「未来の現場」を実現するソリューション事業「スマートコンストラクション」の販売での導入を昨年4月より開始している。コマツのスマートコンストラクションは、国土交通省の「i-Construction」に対応するもの。

 この建機はコマツ製ICT油圧ショベルの20トン、12トンに続く、30トンクラスへの系列拡大商品。PC300/PC300LC-11同様、特定特殊自動車排出ガス2014年基準の排出ガス規制をクリアした新世代エンジン、KomVision(機械周囲カメラシステム)、オートアイドルストップ機能、ロックレバー自動ロック機能などを標準搭載した最新鋭の油圧ショベル。

 また、コマツICT油圧ショベルはNETISの有用な新技術(活用促進技術)にも指定されている。

VDMA、在日ドイツ商工会議所内に日本代表事務所を開設

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 ドイツ機械工業連盟(VDMA)が、このほど、在日ドイツ商工会議所内に日本代表事務所を開設した。在日ドイツ商工会議、DEinternational、シニアコンサルタントの長谷川平和氏が、1984年以来日本でVDMAの代表を務めてきたホルガー・ヴィッテヒよりバトンを受け継ぐ。

 VDMA日本代表事務所は、日本の行政機関に対してドイツ機械産業を代表するとともに、日本の業界団体とのコンタクトを円滑におこなう役割を担っている。さらに、日本代表事務所は、在日VDMA会員企業の拠点として、産業界にとって重要な市場情報を調査、分析を行うだけでなく、日本企業や顧客とのコンタクトなどをサポートする。

VDMA ドイツ機械工業連盟 日本代表事務所
〒102-0075 東京都千代田区三番町2-4 三番町KSビル5F
在日ドイツ商工会議内
Tel: 03 5276 6632
Fax: 03 5276 2455


三菱マテリアルが「切削アカデミー」を中部テクニカルセンターで開催開始

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 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏)は、切削加工技術者育成を目的とした研修「切削アカデミー」を2017年7月より中部テクニカルセンターで開催開始する。

 「切削アカデミー」は切削工具メーカーならではの、切削加工技術の基礎知識や応用、専門的な知識を学ぶ体系的な研修として、参加者から高い評価を博している。

 このほど新設される中部テクニカルセンター(岐阜県神戸町岐阜製作所内)では、7月20~21日開催の「切削アカデミー」『基礎コース』から、以降『応用ターニングコース』『応用ミーリング・ドリリングコース』など順次開催する。

 同社では、「基礎コースは各種切削工具の種類、被削材と切削工具の基礎知識を学び、切削条件の計算式を習得する研修となり、切削加工技術を体系的に習得したい技術者のお申込みをお待ちしております」としている。

▼申込受付は下記のWEBサイトへ▼
http://carbide.mmc.co.jp/solution/purpose/education/training/academy

コースおよび開催日程

●初心者コース(1日)
切削加工の種類、切削工具の呼称など、切削加工職場で使う言葉を学ぶ。
・5月19日(加技C) ・5月26日(加技C)

●基礎コース(2日)
切削加工の種類、被削材と切削工具の基礎知識を学び、切削条件の計算式を習得する。
・7月20、21日(中部TC) ・8月24、25日(加技C)

●応用ターニングコース(1日)
旋削加工の詳しい知識や工具選定について学ぶ。切削加工職場で適切に工具が使用されているか判断する能力、一般的な工具損傷の基礎知識とその対策を身に付ける。
・9月8日(中部TC)

●応用ミーリング・ドリリングコース(2日)
転削加工の詳しい知識や工具選定について学ぶ。切削加工職場で適切に工具が使用されているか判断する能力、一般的な工具損傷の基礎知識とその対策を身に付ける。
・6月8、9日(加技C)

●ターニング トラブルシューティングコース(1日)
旋削加工のトラブルシューティングを集中して学ぶ。
・6月16日(加技C)

●ミーリング トラブルシューティングコース(1日)
転削加工のトラブルシューティングを集中して学ぶ。
・7月28日(加技C)

●ドリリング トラブルシューティングコース(1日)
穴あけ加工のトラブルシューティングを集中して学ぶ。
・9月22日(加技C)

●難削材加工コース(1日)
難削材加工の基本的な考え方と、実用的な加工を学ぶ。
・8月4日(加技C)

●切削抵抗解析コース(1日)
切削抵抗測定と測定結果の理解、不安定切削の状態を学ぶ。
・9月29日(加技C)

●実験 バリコース(1日)
バリ生成のメカニズム、バリと境界摩耗の関係を実験から学び、バリを意図的に発生させる実験を行う。
・6月30日(加技C)

(*加技C:加工技術センター、中部TC:中部テクニカルセンター)

受講対象者:切削加工の実務者、生産技術者
受 講 料:コースごとに設定

↓申込みはこちら↓
http://carbide.mmc.co.jp/solution/purpose/education/training/academy

所在地
加工技術センター :埼玉県さいたま市大宮区北袋町1丁目297番地
中部テクニカルセンター :岐阜県安八郡神戸町横井1528-1(岐阜製作所内)

OSG-HAIMER 焼ばめ装置「Power Clampキャンペーン」実施中

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170515OSGPower Clamp Nano オーエスジー(社長=石川則男氏)が2017年4月3日~2018年3月30日まで、焼ばめ装置「Power Clampキャンペーン」を実施している。

 焼ばめ装置「Power Clamp」は、①短時間での加熱、冷却が可能、②ハイス工具の焼ばめが可能、③高熱部分に触れることが少ない設計で高い安全性である、④シュリンクコード入力で加熱パラメータを簡単設定、⑤メンテナンス不要といったメリットがある。

 早い、簡単、と好評発売中のこの製品に今ならホルダが無償でついてくる。


 ■キャンペーンの内容
(1)「Power Clamp Standardパッケージ」 BASIC LINEホルダ10本無料!
(2)「Power Clamp Nanoパッケージ」 BASIC LINEホルダ5本無料!

三菱マテリアルが続々と新商品をリリース! ~MS plusエンドミルシリーズ、DFエンドミルシリーズ、「FMAX」にカッタ用インサートがそれぞれ追加~

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 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏)が、続々と新商品をリリースしている。
 ①超硬エンドミル“MS plusエンドミルシリーズ”スクエアエンドミル「MPMHV」にスリムシャンクのサイズを追加、②グラファイト加工用ダイヤモンドコーティングエンドミル“DFエンドミルシリーズ”2枚刃ロングネックボールエンドミル「DF2XLB」にサイズを追加、③高能率アルミニウム合金仕上げ正面削りカッタ「FMAX」にカッタ用インサートを追加――した。

超硬エンドミル“MS plusエンドミルシリーズ”を拡大

170515三菱マテリアル1 一般鋼から50HRC程度までの高硬度鋼の金型材や部品加工の幅広い範囲で、安定した寿命を発揮する超硬エンドミル“MS plusエンドミルシリーズ”スクエアエンドミル「MPMHV」に、突き出し長さを自由に調整できるスリムシャンクのサイズを拡大し、シリーズの拡充を図る。
 主な特長は、以下の通り。

 ① 「MS+(エムエスプラス)コーティング」を採用することで、炭素鋼から50HRC程度の高硬度鋼まで幅広い被削材で優れた耐摩耗性を発揮。
 ② エンドミル外径の2.5倍の刃長と従来品より長い全長設定とすることで、使用範囲が拡大。
 ③ 不等リード形状により、従来品と比較しびびり振動を抑制。

・型  番   : エンドミル外径Φ7.0mm~Φ22.0mm 5型番を追加(全10型番)
・標準価格   : 14,200円~71,000円(全型番)
(代表型番)MPMHVD0700S06:14,300円
 MPMHVD1400S12:34,900円
 MPMHVD1800S16:52,000円
 MPMHVD2200S20:71,000円
(いずれも税抜価格)

グラファイト加工用ダイヤモンドコーティングエンドミル“DFエンドミルシリーズ”を拡大

170515三菱マテリアル2 グラファイト加工用ダイヤモンドコーティングエンドミル“DFエンドミルシリーズ”は、高信頼性かつ長寿命と高R精度を実現することから、ユーザーより高い評価を博していることを受け、2枚刃ロングネックボールエンドミル「DF2XLB」のサイズを追加し、使用範囲の拡大を図る。
 主な特長は、以下の通り。

 ① 天然ダイヤモンドに匹敵する結晶成分を有し、グラファイト加工において抜群の耐摩耗性を実現。
 ② 高精度シームレス刃形の採用により、良好な仕上げ面を実現。
 ③ グラファイトから銅合金、CFRPやマシナブルセラミックなど幅広い被削材に対応。

・型  番   : エンドミル外径Φ0.2mm~Φ6.0mm 2型番を追加(全54型番)
・標準価格   : 21,800円~26,600円(全型番)
DF2XLBR0050N160:22,100円
DF2XLBR0075N200:22,400円
(いずれも税抜価格)

高能率アルミニウム合金仕上げ正面削りカッタ「FMAX」にカッタ用インサートを追加

170515三菱マテリアル3 高能率アルミニウム合金仕上げ正面削りカッタ「FMAX」は軽量化と高剛性を両立させ、従来品以上の多刃設計でアルミニウム合金などの非鉄金属を工具径125mm24枚刃でテーブル送り速度毎分20m以上の高能率で加工することを可能にし、自動車部品などの加工の高能率化を実現する正面削りカッタ。今回、カッタ用インサートのコーナRを追加することにより適応範囲が広がった。
 主な特長は、以下の通り。

 ① インサートのすくい面上に設けたボディプロテクタと切れ刃に向かうクーラント効果により、理想的な切りくずの排出性を実現し、カッタボディへの擦過損傷を抑制。
 ② カッタ径Φ80mm以上のカッタボディは、アルミニウム合金と特殊スチール合金の組み合わせで、軽量化と高剛性を両立させ、ダブテイル拘束(逆テーパ溝形状)構造とすることにより、高速回転時にインサートの飛び出しを防止。
 ③ インサートの振れ精度調整機能により、複数回の再研磨に対応した調整量を確保し、高精度なセッティングを容易に行うことが可能。

・型  番 : ダイヤモンド焼結体材種「MD2030」コーナR0.4mm
・標準価格 : GOER1404PXFR2 MD2030:7,500円(税抜価格)

アマダホールディングス 代表取締役会長兼CEO 岡本 満夫氏「旭日中綬章」を受章 ~経営革新と積極的な事業展開、産業界の発展に寄与 ~

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170515岡本会長 アマダホールディングス(神奈川県伊勢原市) の代表取締役会長兼CEO 岡本 満夫氏が、このほど2017 年春の叙勲において、「旭日中綬章」を受章した。2003 年、アマダ代表取締役社長就任以来、製販統合やオーナー経営から組織経営に経営革新する一方、販売・開発・生産体制の強化、海外展開の拡充、レーザを核とする新たな技術・製品開発の推進などに取り組み、同社の発展に貢献した。さらに、2015 年4 月には持株会社制に移行し、アマダホールディングスを誕生させ、グループとしてより機動的に経営・執行業務が行える体制に整えた。

 また、2009 年5 月から2015 年12 月まで、職業訓練法人アマダスクール理事長を務め、中小・零細企業の多い板金加工業者のために、板金加工の技術革新に対応した技能教育、人材教育に注力し、産業界の発展に貢献した。さらに2015 年からは、公益財団法人天田財団代表理事理事長に就任し、金属等の加工に関する学術の振興と新しい科学技術の創出を図り、わが国の産業および経済の健全な発展に寄与している。

 岡本会長兼CEOは、「このたびは、はからずも旭日中綬章の栄に浴し身に余る光栄でございます。これもひとえにお客さま、諸先輩をはじめ、関係業界の皆さまからの長年にわたるご指導、ご鞭撻の賜物と心より感謝申し上げます。また、常に支えてくれた社員の皆々にも深く感謝しております。会社の業容拡大と金属加工業界の発展にわずかながらでも貢献できましたことをご評価いただき、大変うれしく思っております。今後とも、この栄誉を励みとして産業、社会のお役に立てるよう微力を尽くす所存です」と慶びをコメントしている。

(主要経歴)
1972 年 株式会社アマダ 入社
2000 年 株式会社アマダマシニックス 代表取締役社長
2003 年 株式会社アマダ 代表取締役社長
2015 年 株式会社アマダホールディングス 代表取締役会長兼CEO(現在)

(民間団体歴)
2009 年 一般社団法人日本鍛圧機械工業会 理事副会長
2009 年 職業訓練法人アマダスクール 理事長
2014 年 一般社団法人日本経済団体連合会 常任幹事(現在)
2014 年 公益社団法人発明協会 理事(現在)
2015 年 公益財団法人天田財団 代表理事理事長(現在)

(賞罰)
2014 年 フランス国レジオン・ドヌール勲章受章(フランスでの事業展開の功績)

【レポート】「INTERMOLD2017」でみた注目各社の製品&技術 まとめ

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 去る4月19日(水)から22日(土)までの4日間、東京ビッグサイトで開催されたINTERMOLD2017/金型展2017」「金属プレス加工技術展2017」は、日本のものづくりを根底から支える工作機械・工具・周辺機器がズラリと並んだ。注目した企業の製品&技術をレポートする。
(アマダマシンツール、イワタツール、栄工舎、オーエスジー、岡本工作機械製作所、OKK、キタムラ機械、黒田精工、ジーベックテクノロジー、ソディック、ダイジェット工業、ナガセインテグレックス、日進工具、BIG DAISHOWA、不二越、ブルーム-ノボテスト、牧野フライス製作所、三井精機工業、三菱日立ツール、安田工業、碌々産業)

170515in1 アマダマシンツールで、特に目立っていたのは、オプティカルプロファイル研削盤「GLS-800PL」。同社ではなかなか珍しいタイプのマシン。これはLED光源を搭載した従来のタイプに数々の新機能を付加して、さらに使いやすくなって新登場。加工品質、精度の向上とともに高効率、高生産性を追求して大幅に進化した。デモ加工では、CCDカメラによる微細形状確認や、オンマシンCAMによる軽快な操作を来場者にアピールしていた。他にも1枚の砥石に2形状を成形するデモを披露していた高精密成形研削盤「MEISTER-G3」も注目を集めていた。

170515in2 イワタツールといえば、「トグロンシリーズ」が有名だ。今回は金型製作工程短縮の提案を「トグロンⓇハードロングドリル」で行っていた。この提案は、ワイヤーカット等の工法に代わるもので、径、真円度、円筒度、曲がり等の精度が必要となるので、高精度なマシニングセンタ等で適切な加工条件とともにこの商品を使えば、高精度な穴加工がドリルのみで行えるという。しかも、この商品は、焼入れ鋼に20D以上の貫通穴加工を世界で初めて実現しているとのことだ。工程削減により納期の短縮が期待できる。なお、50Dまでの規格品に加え、それ以上の不可穴用ドリルも製作可能。

170515in3 マニアックな工具を製作している栄工舎のロングセラーといえば、「超硬ソリッド球面カッター」。ユニークな形状のこの商品は、①最大280°の球面の切れ刃でボールエンドミルではできなかった加工に対応、②5軸加工機による複雑な形状も可能になる、③バリ取り加工が容易に出来る、④R0.5~R10までのサイズ。2枚刃及び4枚刃でレギュラーサイズ、ロングサイズも標準化をしている――の特長を持つ。同社といえば、タップが折れてしまった時の絶望感から開放してくれる、破損タップ除去専用超硬ソリッドドリル「タップリムーバー Plus」も長きにわたり大好評!

170515in4 オーエスジーは、新たなミーリングスタンダードとして「AE-VMS」にラジアスタイプが追加されていた。切削抵抗を低減するポジすくい角、良好な切りくず排出性を生む新溝フォームが特長だ。剛性も高いので加工精度もアップする。他にも加工現場から評価が高く、売れに売れている「Aブランドシリーズ」も展示されていた。今後は、「Aブランドのエンドミルを広げていく」とのこと。また、焼ばめ装置「OSG-HAIMER POWER CLAMP NANO」は横向きとなって新登場していた。

170515in6 重切削、高剛性の100年品質といえばOKK。今回は、精密部品や金型加工に貢献するコンパクト立形マシニングセンタ「VB53」が展示されていたが、このマシンは、切屑の排出を機械左側とし、クーラントタンクをスプラッシュガード下のデッドスペースに配置したことで実現した“コンパクトさ”が特長。主軸は、2面拘束・主軸回転速度20,000min-¹を標準装備。冷却油の強制循環で軸受けの発熱を抑えるとともにモータにはエア冷却を施し、主軸の熱変位を制御している。また加工目的に合わせた主軸の選択が可能となっていた。

170515in5 昨年、彗星のごとく現れた岡本工作機械製作所の近未来自動研削システム「MUJIN」。ボタンがひとつしかない最新の研削システムを実現させたマシンに来場者も興味津々。このシステムの特長は、研削加工のセットアップ工程・データ入力を自動化し、より効率の研削方法を計算することで、作業時間の大幅な削減と研削ノウハウの単純化を実現していることだろう。センサー技術を活用することで、従来不可能だった部分の「視える化」にも貢献している。他にもNC機と汎用機のメリットを併せ持つ、CNC高精度成形研削盤「HPG500NC」も注目が集まっていた。

170515in7 加工の本質を追究しているキタムラ機械は、難削材の重切削加工から、高速・高精度加工まで長年の使用にも耐え、長寿命で高剛性、高精度を保証する、というマシンの数々を世に送り出し、ユーザーの信頼を集めているが、今回はガイダンス通りに従うだけで稼動ができるという簡単操作が特長のCNC装置「Arumatik-Mi」を搭載した次世代型同時5軸制御立形マシニングセンタ「Mytrunnion-4G」と、ハイコストパーフォーマンス横形マシニングセンタ「Mycenter-HX250iG」の2機種を出展した。高精度・高剛性・高生産性のマシニングセンタの市場最安値に挑戦し、来場者を魅了していた。

170515in8 黒田精工は、超精密技術を結集した精密平面度測定装置「SF-640M」を展示していた。より精密に測ることは信頼の証しを得るのと同じこと。世界最高水準の平面度測定を可能にしたのは、同社の超精密加工技術による高精度エアスライダ、リニアサーボモータ等の採用で高精度な運動機構を実現しているからである。ミクロの世界は測るにも技術が必要だが、この製品は簡単な操作でOK。自社開発した多様な表示・解析ソフトを用意していることも魅力だ。同社ならではの考え抜かれた構造設計は大きな魅力だった。

170515in9 「研磨コンテスト」で来場者を熱くさせたといえば、バリ取りの自動化を推奨しているジーベックテクノロジーだ。多くの挑戦者が同社のブースでピカピカに金属を磨きあげていた。同社が展示しているセラミックブラシは、独自のセラミックファイバーを研磨材に使用しているところが特長。1本の線材に1000個の切れ刃を持っている。これがバリ取り・研磨の自動化を実現しているのだ。写真にあるのは「表面用」。バリ取りだけでなく、カッターマークの除去や、達成面祖度Ra0.1µm程度の研磨にも使用できる。

170515in10 多くの来場者で溢れていたソディック。来場者が足を止めていたのは、リニアモータ駆動の精密金属3Dプリンタ「OPM350L」だ。新加工方式のパラレルモードにより造形速度が大幅に向上している。同社が新たに提案している全自動加工方法として提案しているのが、「ワンプロセスミーリング」。金属粉末にレーザ光を照射することで溶融し、その後ミーリング仕上げ加工まで連続して行える。また、パラレルモードで1台のレーザを高速に制御することで複数箇所を同時に造形が可能になった。自社開発の材料自動排出自動供給装置により連続自動運転を実現している。

170515in11 ダイジェット工業は、高い経済効果を生み出す工具群を展示。中でも、“高能率・コスト削減、効果MAX!”というキャッチコピーにもあるとおりの、高能率荒加工用工具「マックスマスター」に注目したい。この工具は、刃先形状の最適化により、刃先強度を保ちながら切屑厚みを薄くかつ安定させ、1刃あたりの送りアップが可能になった。チップ厚みは4mm! 断面強度は従来比20%もアップした。チップは両面使用可能で4コーナと経済的だ。ランピングやヘリカル加工にも優れ、高能率名ポケット加工も可能だ。

170515in12 ナガセインテグレックスは、同社でも「最高傑作」と太鼓判を押すほどの超精密成形平面研削盤「SGC-630α」を展示。このマシンは、サブミクロンの形状精度で、中~準大型ワークの兆平面・平行加工が可能であり、ナノマシン並のNC指令値追従性能を実現している。同社独自の油静圧案内構造とリニアモータ駆動技術の融合で世界最高レベルの超形状創成加工が可能になった。0.01℃単位で油温・研削音を精密制御。温度変化に強いマシンだ。非接触構造により長時間使っていても高い精度を維持し、SUS素材のカバーで美しい外観を保ってくれるのも嬉しい。

170515in13 最近、ブランディングに力を入れている日進工具は、高硬度材直彫り加工に最適な無限コーティングプレミアム高硬度用ロングネックラジアスエンドミル「MHRH230R」と「MHRH430」が規格拡大。最小コーナ半径R0.02 からラインナップし、微細精密切削のニーズに対応していた。画期的だったのは、cBN工具を使用したことが無いユーザーのために、工具、NCプログラム、加工用ワークがセットになった「お試しキット」を提案していたことだ。機械でどこまで磨けるか? を突き詰めて考える同社らしい企画内容だった。

170515in14 BIGの愛称で親しまれているBIG DAISHOWAのブースは今回も見所が満載だった。中でも小型工作機械における小径精密加工に特化した「ハイドロチャック・スーパースリムUP」は、精度で定評のあるハイドロチャックのさらに精度を極めたタイプのもので、4D先端1µm以下の振れ精度を実現している。また、従来品以上のビビリを抑えた防振効果が得られる防振機構内蔵の「スマートダンパーSWボーリングヘッド」も人気を博していた。

170515in15 材料から製品までの一貫した生産体制を有している不二越は、特殊鋼の製造技術や塑性加工技術、表面解析技術で多彩な製品を送り出しているが、今回注目されたのは、精密型用鋼「DUROシリーズ」。この製品は、ハイス、マトリックスハイス、熱感ダイス鋼を含んだ金型用鋼で靱性と耐摩耗性のバランスを多様化させた全8鋼種から成る。同社独自の溶解・精錬技術で破壊の原因となる非金属介在物や偏析を低減しており、金型の寿命向上と安定によりコストダウンに貢献する。

170515in16 ブルーム-ノボテストのブースでは、機上計測に貢献するデジログによる「表面粗さゲージ」に注目が集まった。摩耗した工具での加工によって生じる面粗さの検知ができることにより、加工後のワークを従来の設定中に新品工具で仕上げることが可能になる。このお陰で、表面粗さによる不合格品は減少するので、メリットも大きい。他にも、加工後ワークの機上3次元測定を実現する「フォームコントロール」等が展示されていた。同社が提案する品質モニタリングの統合は、機上計測を躍進させている。

170515in17 豊富なマシン群で来場者を魅了した牧野フライス製作所。今回特に注目されたのは、高精度NC放電加工機「EDAF3」。精密電子部品の量産化に対応するため、高剛性の機械構造と徹底した熱対策により高い精度の多数個取り金型加工を可能としている。最も注目したいのは、扱いが難しく敬遠されていたベリリウム銅の加工効率を大幅に向上したことだ。この技術の確立により金型製造の常識が変わる予感を感じた。他にもスタンピング、コネクター、リードフレームなどの小径かつスタート穴が多い加工に最適な「W53FB」も人気だった。

170515in18 三井精機工業が来場者を魅了したのは、ジグボーラーの高精度位置決めと、高精度形状加工を実現する「PJ812」だ。熱変形を考慮した門形シンメトリー構造で、新摺動機構で0.1µm送りに追従している。また、新開発の主軸熱変位補正でZ軸の変位量は従来の約1/3に改善している点や、主軸中心とZ軸駆動部の距離を最小化し、Z軸静剛性が従来機に比べ6倍以上に向上しているところも見逃せない。また、省エネ回路の採用で非稼働時の電力は90%も削減している。

170515in19 華やかなブース展開と加工トレンドがひと目で分かる展示内容が大人気だったのは三菱日立ツールだ。今回、注目されたのは高能率仕上げ加工用異形工具シリーズ第5弾「GS4TN形」。タケノコにも似ているこの工具は、「段差ゼロ5軸加工への架け橋」として貢献する新世代工具。工具軸を傾斜し加工することでバレルR部を使用し、勾配面がピッチを大きく加工。さらに先端R部を使用することで加工段差の少ない切削ができる。

170515in20 安田工業は、新製品「YMC650」を展示会仕様のパープル色で展示。このマシンは、同社のベストセラーマシン「YMC430」の特長を引き継ぎながらストロークを拡張、ワイドレンジに高精度、後面品位を実現できる最新鋭のハイエンドマシン。全軸がリニアモータ駆動で、長時間の稼働でも安定した高精度加工を実現する“熱変位対策”を惜しみなく投入している。また、直感操作や自己診断、解析を分かりやすくした新「OpeNe」も搭載していた。新しい領域の微細加工を実現してくれると期待が高まるマシンであった。

170515in21 加工サンプルも見所満載だった碌々産業は、“実加工精度±1µ以下の追求”をコンセプトに開発された「Android」を高速加工条件下でも熱変位を極限まで抑えて改良、ユーザーの要望に対応して更なる進化を遂げた「AndroidⅡ」が展示。主軸および各軸リニアモータ廻りの喚起効率を強化することでY軸方向熱変位を低減させたことと、発熱源であるガイド部の冷却により長時間の高精度維持を実現させたことに、徹底した熱変位対策をみることができた。

最先端をゆく! これがマザックの「Mazak iSMART FactoryⓇ」の全容だ!

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 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏、本社:愛知県大口町)が、最新のIoT・自動化技術を活用して本社工場である大口製作所をスマート・ファクトリー化し、このほど「Mazak iSMART FactoryⓇ(マザック・アイスマート・ファクトリー)」[*以下Ⓡは付けずに表記]として稼動を開始、5月8日に記者団に工場を公開した。
 
同社は、1980年代よりフレキシブル生産システムを応用した無人化工場に取り組み、1998年にはITを活用して工場内をネットワークするcyber Factory(サイバー・ファクトリー)」を完成させるなど、いち早く向上の自動化・ネットワーク化を推進しているが、このMazak iSMART Factoryは、従来のcyber Factoryのコンセプトをさらに昇華させたもの。最新のIoT技術を活用して工場内の全ての生産活動をデジタルデータ化し、可視化・分析による改善や基幹システムとのデータ連携、AI技術の応用などによって、生産の自律的な最適化を行う“高度なデジタル製造の実現”を目指している。

 大注目の「Mazak iSMART Factory」の全容と最先端の大口工場をレポートする。

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日本歯車工業会が第60回通常総会を開く

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160530歯車工業会1あいさつする栄野新会長 日本歯車工業会が5月19日、東京港区の機械振興会館倶楽部にて「第60回通常総会」を開いた。 今年は改選期にあたり、新会長に栄野 隆・日立ニコトランスミッション顧問が選任された。

 総会後の懇親会で、あいさつに立った栄野新会長は、「歯車工業会は来年で80周年になる。創立は昭和13年、まずは東京、その翌年に大阪で製造組合が発足した。一緒になったのは昭和33年、そこで日本歯車工業会となり、ここから60年、歯車工業会にとっても節目の年になると思う。当時、歯車工業会が発足したときは、高度成長経済の中の産業、拡大基調の産業だった。現在、会員企業の参加がここ数年で増加しているが、加工設備、切削工具、計測機器等、歯車を助けてくれる関連企業の皆様が加入して下さっている。創立の時の精神が一致団結をして、スクラムを組んで歯車工業を盛り立てよう、というものだった。歯車業界を助けてくださる皆様と一緒になって事業を行っていきたい」とあいさつした。

170530歯車工業会2片岡 経産省 産業機械課長 続いて来賓を代表して片岡隆一 経済産業省製造産業局 産業機械課長が、「ギアカレッジで産学連携を取り組まれており、ISO標準活動等にも注力され、日本経済産業にとって重要かつ貴重な活動をされている。鋼材材料の中で異物のバラツキがある等の課題があるが、歯車用鋼材の安全性、信頼性を正確に測定することで皆様の優れた製品がさらに広く高い評価を得ている。JIS規格、ISOの国際標準獲得に向けて、われわれとしても尽力していく」と述べた。

 乾杯の発声は植田昌克副会長(植田鉄工所社長)が行った。


日本金型工業会東部支部が第5回定時総会を開く

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170530金型工業会1あいさつする加藤東部支部長 日本金型工業会東部支部(支部長=加藤忠郎 日進精機相談役)が5月19日、東京都内の上野精養軒で第5回定時総会を開催した。

 平成28年度事業報告、同決算報告並びに監査報告、平成29度事業計画案、同収支予算案を承認した。

 真田幸光 愛知淑徳大学 教授が「現行の世界秩序の変化と日本」をテーマに講演したあと、引き続き懇親会を開いた。

 あいさつに立った加藤支部長は、日頃の感謝を述べたあと、「機械統計の月次の生産額が昨年の5月から顕著に上昇し、10月以降、前年同月比が100%を超えている。こうした状態で推移して欲しい。私の持論では、モノのインターネットであるIoTや人工知能のAI等は、われわれ金型業界に直接関係ないと思われるが、あながち無視できないのではないか。先月はインターモールドが開催された。工業会の展示ブースでは2年前は71社だったが、今回は77社に増加した。かなり活況があった」と述べた。

170530金型工業会2蘆田 経産省素形材産業室長 来賓を代表して、蘆田和也 経済産業省製造産業局素形材産業室 室長が、「足元の景況感は戦後3番目になる景気回復を続けているようだ。バラツキはあるようだが、堅調に推移しているといえるだろう。他方、将来に目を向けたときに第四次産業革命や今後の電気自動車化の動き等、仕事の質と量が大きく変化していくと思っている。ものづくりの基盤を支え続けられる産業であり続けられるように私どもも応援している」とあいさつした。

170530金型工業会3日本金型工業会 牧野会長 牧野俊清 日本金型工業会 会長があいさつに立った。この中で牧野会長は、「成形関係のお客様が昨年暮れあたりから調子が良くなっているように感じている。乗用車の生産台数は3月は多いのだが昨年に対して7%も増加したらしい。そのために成形業界の方が関連して調子が良いようだ」と期待を込めた。

 新入会員の紹介のあと、 井上 真一牧野フライス製作所 社長が乾杯の発声を行った。

アマダホールディングスがIoT を活用したサポートサービスを富士通と構築することで合意

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170530アマダニュース

 アマダホールディングス(社長=磯部 任氏)と富士通(社長=田中達也氏)は、このほどアマダが提唱する近未来のモノづくり「V-factory」の一環として、IoT を活用した新たな顧客サポートサービスを構築するため、顧客とアマダをIoT でつなぐ機器「V-factory
Connecting Box」の開発とビッグデータ活用において協力することで合意した。

 「V-factory Connecting Box」は、マシンからのセンシングデータや稼働ログデータを、安全かつ安定したネットワークで取得する機器で、顧客とアマダをつなぐ重要な役割を担う。富士通の「FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICSⅡ M2Mサービス」を用い、高いセキュリティーを確保したネットワークにより、モノづくりのあらゆる情報を提携させるプラットフォーム「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINAプラットフォーム」にてデータの蓄積や分析を行う。また、OPC-UAとMT Connectのデータ交換標準規格にも対応し、アマダとのつながり以外の、オープンな情報連携を可能にする機能を備えている。

 「V-factory」のサポートサービスにより、データ分析から予兆検知などを行うことで生産を止めないサポートを実現するほか、マシンの稼働状況を把握することで顧客の仕事の効率向上のための“気づき”を提供するなど、顧客のモノづくりを支えていく。

 アマダと富士通は、レーザ加工機とその周辺装置を対象としたリモート保守の仕組みにおいて以前より共同で取り組んでいたが、今回両社は、センシングデータや稼働ログデータの効果的な活用により、「V-factory」による、顧客への付加価値提供サポートの実現につながると考えている。

タンガロイが鋳物旋削用CVDコーティング材種「T515」のアイテムを拡充

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170530タンガロイ タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、このほど、発売以来好評を博している鋳物旋削用CVDコーティング材種『T515』に、標準インサートサイズのCMブレーカと、小型で経済性に優れ、標準インサートサイズと同様に使用可能なエコインサートシリーズ『ISO-EcoTurn』(エコターン)を拡充し、全国で発売を開始した。

 「T515」は、専用の超硬合金母材及びコーティング膜を採用した鋳物旋削加工に最適な高汎用性材種。超硬合金母材とコーティング膜界面の密着性を向上させたことにより耐チッピング性及び耐剥離性を飛躍的に向上させ、安定した加工を可能とする。また、アルミナ(Al2O3)被膜を弊社従来品よりも1.7倍厚膜化したことにより、高速加工での耐摩耗性を大幅に向上させることに成功し、驚異的な長寿命を実現。さらに、弊社独自の特殊表面処理技術であるPremiumTecを採用し、表面平滑性を向上させたことにより抜群の耐チッピング性及び耐溶着性を発揮する。

 今回、「ISO-EcoTurn」では、汎用性に優れるブレーカ無しタイプを16形番、また標準サイズとしては低抵抗で切れ味に優れる汎用CMブレーカを6形番拡充する。今回の拡充により、鋳物旋削用CVDコーティング材種「T515」シリーズのラインナップが豊富になり、生産性向上とコストダウンに大きく貢献する。

■主な特長
 ● 超硬合金母材とコーティング膜界面の密着性を向上させ耐チッピング性及び耐剥離性を大幅に向上
 ● アルミナ膜厚を従来よりも厚膜化し、高速加工領域での耐摩耗性を向上
 ● エコイサートシリーズ『ISO-EcoTurn』にT515を適用する事で、高い経済性と驚異的な長寿命を両立

■主な形番と標準価格

・CNMA090408E T515:680円
・WNMA060416E T515:750円
・VNMA120404E T515:1,010円
・CNMG120404-CM T515:850円
全追加アイテム:22形番。いずれも税抜価格。

「三菱日立ツールビジョン」と「ブランドコンセプト」を策定

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170530三菱日立ツール新ブランドロゴは尖った製品群をイメージ 三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)が、このほど、新たに「三菱日立ツールビジョン」と「ブランドコンセプト」を策定したと発表した。これは、同社が「永きにわたりお客様に愛される新たなブランド」を確立するため原点にたちかえり「大切にしたい価値とはなにか?」を追求したもの。


●三菱日立ツールビジョン
 「私たちはお客様の課題に真摯に向き合い、お客様と私たちの笑顔のために未知の領域にも果敢に挑戦し続け、共に成長するかけがえのないパートナーになります。」

●ブランドコンセプト
 我々は加工イノベーションでお客様の価値と時間を共に創造して喜びを共有する「独創工具メーカー」です。

 ブランドロゴマークは、三菱日立ツールと「MOLDINO」の頭文字である「M」をモチーフにしながら、尖った製品群を感じさせるデザインとし、顧客と同社が手を携えて独創的な製品/イノベーションを生み出していく姿を表現している。

 同社によると、「企業ブランド名は上記三菱日立ツールビジョンとブランドコンセプトに基づき、お客様の夢の一歩先を走り続け、未知の領域にも果敢に挑戦し金型業界に更なる“加工イノベーション”をもたらす決意をブランド名に込め『MOLDINO』 (Mold+Die+Innovation)」とした」としている。

三菱マテリアルが続々と商品を追加発売

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 三菱マテリアル株式会社 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント:鶴巻二三
男氏)が、①難削材旋削加工用インサート材種“MP9000/MT9000シリーズ”にチップブレーカを、②炭素鋼旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MS6015」の型番を、③“小型自動旋盤用工具シリーズ”にモールデッド後挽き加工用インサート「SMBブレーカ」――と続々とシリーズを追加発売している。

難削材旋削加工用インサート材種“MP9000/MT9000シリーズ”にチップブレーカを追加発売

170530三菱マテリアル1 同社の難削材加工用インサート材種“MP9000/MT9000シリーズ”は、航空機や医療器具などを中心としたチタン合金、耐熱合金、耐食合金などの難削材といわれている旋削加工用に耐摩耗性、耐欠損性、耐溶着性を向上させ、突発欠損や切りくずトラブル対策として、高い評価を博していることを受け、このほど、小型自動旋盤加工に多用される“精密級チップブレーカシステム”と汎用性の高い「MAブレーカ」を追加することにより、適応範囲の拡大を図った。

“精密級チップブレーカシステム”と「MAブレーカ」の主な特長は、以下の通り。

 ① “精密級チップブレーカシステム”ポジティブインサートの仕上げ切削領域用は、曲線切れ刃によりスムーズな切りくず排出が可能な設計とし、耐熱合金、チタン合金、コバルトクロム合金旋削加工用の「FSブレーカ」とチタン合金、銅合金旋削加工用の「FS-Pブレーカ」はポリッシュ(鏡面)仕上げを施し、耐溶着性を大幅に向上。

 ② “精密級チップブレーカシステム”ポジティブインサートの軽切削領域用は、平行切れ刃の採用で低切削領域から中切削領域まで幅広い領域で安定した切りくず処理が可能とし、耐熱合金、チタン合金、コバルトクロム合金旋削加工用の「LSブレーカ」とチタン合金、銅合金旋削加工用の「LS-Pブレーカ」はポリッシュ(鏡面)仕上げを施し、耐溶着性を大幅に向上。

 ③ ネガティブインサート「MAブレーカ」は、汎用領域に対応するポジランド刃形で切れ味が良好。

・標準価格 : CCGT060201M-FS MP9005:1,290円
 (代表型番) CCGT060201M-LS-P MT9005:1,240円
 CNMG120408-MA MP9015:850円
(いずれも税抜価格)

炭素鋼旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MS6015」の型番を追加発売

170530三菱マテリアル2 炭素鋼旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MS6015」は小型自動旋盤での、純鉄、炭素鋼、快削鋼の旋削加工において、専用超硬母材とPVDコーティングのコンビネーションにより、安定した仕上げ面と寸法精度を実現させる。突っ切り・後挽き加工用のインサートを追加することにより、“小型自動旋盤用工具シリーズ”の拡大を図る。

 炭素鋼旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MS6015」の主な特長は、以下の通りです。

 ① TiCN積層コーティングは、小物部品加工のような切削速度50~150m/minの低~中切削領域での炭素鋼加工に対し耐摩耗性に優れ、積層構造を最適化することにより密着性を向上。

 ② 炭素鋼従来材種に比べ、切れ刃への切りくず処理性に優れ、外径寸法の変化が小さく、安定した仕上げ面を実現。

 ③ 低送りで溶着しやすい突っ切り加工や後挽き加工でも、安定した面粗さと長寿命を実現。

・標準価格 : BTAT552800R-B  MS6015:2,550円
(代表型番)  BTBT604500R-B MS6015:3,940円
 CTAT10120V5RR-B MS6015:3,220円
 CTAT20110V5LR-B MS6015:3,220円
(いずれも税抜価格)

モールデッド後挽き加工用インサート「SMBブレーカ」を発売

170530三菱マテリアル3 高精度、高品質な加工が要求される小型自動旋盤による加工は、切削工具には安定した仕上げ面と切りくず処理が要求されているが、従来の後挽き加工用研削ブレーカは、溝加工時に切りくずの嚙み込みが発生し、つば裏面の面粗さが問題視されていたことを受け、同社では、つば裏面粗さの改善可能なモールデッド後挽き加工用インサート「SMBブレーカ」を追加することにより、“小型自動旋盤用工具シリーズ”の拡大を図る。

 モールデッド後挽き加工用インサート「SMBブレーカ」の主な特長は、以下の通りです。

 ① 溝加工時(縦切り込み時)のつば裏への切りくず噛み込みを防止し良好な仕上げ面を実現。
 ② ワイパー刃の採用で良好な仕上げ面と高送りによる高能率加工が可能。
 ③ 幅広い被削材に対応する汎用旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「VP15TF」の採用で、安定した工具寿命を実現。

・標準価格 : BTAT7235V5R-SMB VP15TF:2,620円
 (代表型番) BTAT723501MR-SMB VP15TF:2,620円
 BTBT705502MR-SMB VP15TF :4,000円
(いずれも税抜価格)

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